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きれいな水のボーダーライン

このコーナーでは、私たちの身の周りに潜む、色々なボーダーラインから分別のヒントを見つけ出すコーナーです。

そんな初回のボーダーラインの記事を書くのは私、安部夏未です。よろしくお願いいたします!

 

○下水処理場のボーダーライン

突然ですが、皆さんはトイレの水は使い終わった後どうなるのかわかりますか?

日々生活していて気にしていなかったことだけど、水はトイレやお風呂、洗濯機にも使い、生活には欠かせないもの。

どこに流れて、どうなっているのだろう…

実際に調べてみると、私たちが使った水はきれいに浄化されて、海へ流されるそうです!

じゃあ、私たちが使った水はどのようにしてきれいになって海へ流されるのでしょうか?

そして、きれいな水と汚い水のボーダーラインはどこにあるのでしょうか?

私たちワケアップキャンパスメンバーは、それらを知るために、仙台市にある下水処理場「南蒲生浄化センター」に行ってきました。

 

○南蒲生浄化センターとは

今回取材に協力していただいた南蒲生浄化センターは、仙台市内から出た排水の七割を処理している、東北最大級の下水処理場です。

当日は南蒲生浄化センターに務める小野寺さんにご案内いただき、私、安部夏未とメンバーの伊藤水樹が見学をさせていただきました。

こちらでは、七北田川と名取川に挟まれた地域の下水をきれいにしています。

実際に行ってみると、とても広い!でも、震災以前より狭くなっているのです。

実は、津波に耐えられるように縦長の構造になっているために、面積が狭くなったのです。

こうして、災害への取り組みをきちんと行っているところも魅力の一つですよね。

○下水がきれいな水に生まれ変わるまで

ではここからは、下水がきれいな水になるまでを説明していきたいと思います!

皆さんが使用した水は、下水道を通って下水処理場まで届きます。まずは、「沈砂池(ちんさち)」という場所で、落ち葉などの大きなごみが取り除かれます。ここで、下水をゆっくり流して沈殿させます。

大きなごみが取り除かれたら、「最初沈殿池(さいしょちんでんち)」という場所でさらに流れをゆっくりにし、細かな汚れを落としていきます。

ここまでで落ち切らなかったごみは、次の場所で落とされます。

その場所が「反応タンク」という場所です。

この場所では、微生物によって水をきれいにします。実は、この微生物がボーダーラインを作り出しているのです!

最初沈殿池を通った後で、反応タンク内で微生物が働いている水の状態はこのようになっています。

ここから、酸素を吹き込んで微生物を元気にさせます!これによって、微生物が汚れを食べ、分解してくれます。すると…


どうですか?差が明らかなことが伝わると思います!まさにこれがボーダーラインといえるのではないでしょうか。

この後は、「最終沈殿池(さいしゅうちんでんち)」という場所で微生物が沈殿し、消毒されて海へ流されます。最終沈殿池までは下水の臭いがして、鼻にツンとする臭いがしますが、最終的には臭いもせず、きれいな水に生まれ変わります。

 

○唯一、自然に還元する仕事

いかがでしたか?このようにして、下水はまた再生可能なものへと移り変わっていくのです。

今回取材させていただいた南蒲生浄化センターでの見学の際に、とても心に残った言葉があります。それは、「下水処理は、唯一自然に還元する仕事」という言葉です。

確かに、資源を私たちが一方的に使うことばかりで、自然に還元する仕事はないですよね。でも、下水処理はそれを可能にする大きなリサイクル工場のような場所であると分かりました!

このことは、ごみの分別にも言えますよね。

分別をすることで、雑がみなどの資源が形を変え、私たちのもとへ帰ってくることと一緒です。

みんなで分別をして、循環型の社会にしませんか?

私たちはこのウェブマガジンを通して、ごみの分別で広がる未来を皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

安部夏未

author 安部夏未

尚絅学院大学 環境構想学科の1年生、安部夏未です。枝豆が好きな夏生まれです!何事にも楽しんで取り組める自信があります。よろしくお願いします!